“土地なら腐る事もないし、
邪魔になったら売り払ってお金に変えれば良いさと
何も考えず親から相続した田舎の土地があります。

現地を見る事もなく固定資産税を払い続けて
3年目の先月に〇〇市役所からの1通の手紙が届きました。

開けて見ると中には、
「××様所有の土地の近隣住民から敷地内の草木が枯れ、
火災などの危険が有る為、
草刈りや伐採等の対処をする様にとの指導勧告書が入っていました。

毎年届く固定資産税納入通知書で
その存在に気付く程度の扱いしかしていなかった物件でしたが、
初めてその存在をしっかり認識し、
ネットで土地の状況を確認してみました。

するとそこには、
どれ程前に撮影されたのかは分かりませんが
、草木が生い茂り荒れ果てた姿の一画が有りました。

画面をスクロールして確認すると
「あれ、家がある」そう古家が建っていたのです。

私は土地の固定資産税は払っているが
建物に関しての納税はしていません。

誰が住んでいるのかなどと思う前に
「誰だか分らないけど、
草刈りなんか住人にやって貰えは良いじゃないか」との
考えが先ず浮かび近くの法務局に出向き
建物登記の全部事項証明書をコピーして貰い見てみると、
私の全く知らない、私の親族ではない所有者の名前が有りました。

それが分かったので市役所に電話をし事情を説明して
その所有者に草刈りをさせては如何かと提案したのですが、
住人は居ない遺棄された建屋であるだけであるとの事で
却下されてしましました。

確かに住人が居ればその方に先ずは話を持って行くよと、
後で気付きました。

結局30万円ほど掛け、
地元の業者を使い対応はしたのですが、
今回の件を通して当該物件を簡単には売却出来ないと悟りました。

上物の登記滅失が出来ないのです。

所有者不明の物件の登記滅失は司法書士、
土地家屋調査士では手が出せないと言われ、
最終的には弁護士に頼むしかないとの結論に達しました。

その存在が頭に中に
クッキリと浮かび上がってしまったお荷物な不動産、
如何処分するかが今年の課題です。”

*お客様より投稿頂いた体験です。