皆様、こんにちは!校長代理のハッピーでございます!
今回は、不動産業界で非常に大きな話題となっている、
「タワーマンション(タワマン)の相続税評価」の見直しについてウォッチングしてまいりました。
タワマンと聞くと、その豪華さや眺望に目が行きがちですが、
これまでは、**「節税対策」**としての側面も注目されてきました。
しかし、この度、国税庁が評価方法を大きく見直す方針を固め、
その節税効果が大幅に薄れることになりそうです。
🏢 なぜタワマンは節税対策になっていたのか?
これまで、不動産の相続税評価額は、固定資産税評価額をもとに計算されていました。
タワーマンションのような高層建物の場合、一棟の建物を階層に関係なく、
各戸の床面積に応じて均等に評価してきました。そのため、最上階の部屋は、
市場での売買価格は1階の部屋と比べて何倍も高くなるにもかかわらず、
相続税評価額はほとんど変わらないという「歪み」が生じていました。
つまり、市場価格が高いのに評価額は低いという状態が、
富裕層にとって非常に有効な節税対策として利用されてきたわけです。
📉 国税庁の新たな評価方法とは?
この「不公平」な状態を是正するため、国税庁は、評価額を市場価格に近づけるための
新しい計算方法を導入する予定です。
その主なポイントは以下の通りです。
- 階層による加算: 上層階ほど市場価格が高くなる実態に合わせて、階層(高さ)に応じて評価額に加算を行う。つまり、最上階の評価額は大幅にアップします。
- 築年数による減価の調整: 築年数による価値の減少(減価)についても、これまで一律だった基準を見直し、実際の市場価値をより反映させる。
これにより、高層階のタワマンを購入して相続対策を行っていた層にとっては、
購入時の期待と異なり、評価額が上がり、節税効果が大きく減少することになります。
💡 ハッピーが考える「不動産の本来の価値」
このタワマン節税対策の封じ込めは、私たち不動産業界に一つの大切なメッセージを送っています。
それは、**「不動産は、本来の利用価値や市場価値で評価されるべきである」**ということです。
もちろん、税制上の優遇策を合法的に利用することは悪いことではありませんが、
不動産選びの基準が「節税効果」のみに偏ってしまうと、
その物件の持つ立地、住み心地、将来的な資産価値といった本来の魅力が見落とされてしまいます。
今回の評価見直しは、今一度、「住まい」としての本質的な価値や、
「資産」としての適切な評価額に基づいて、不動産を選び、
取引する時代に入ったことを示しているのではないでしょうか。
私ども「出張ふどうさん」としても、節税対策だけでなく、
お客様のライフスタイルや将来の展望に寄り添った、
真に価値のある物件のご提案に尽力してまいります!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆様にとって、発見のある一日になりますように!
出展元:
- 国税庁「タワーマンションの評価方法の見直しに関する発表」(2025年9月時点の報道、および国税庁の発表資料を参照)