校長代理のハッピーです。

マイホームを購入する際、最も大きな決断の一つが「住宅ローンの名義をどうするか」です。すべてを夫名義(または妻名義)にする単独名義にするか、それとも夫婦で連帯債務やペアローンを組む共有名義にするか。それぞれにメリットとデメリットがあります。

🔑 単独名義のメリット・デメリット

単独名義とは、ローン契約者も物件の所有者(持分)も一人であるケースです。

* メリット

  • 手続きがシンプル: 契約者が一人なので、手続きが簡単で、審査もスムーズに進みやすいです。
  • 夫婦関係の影響を受けにくい: 万が一、離婚などの事態になった場合、ローンの組み換えや清算が比較的容易に行えます。
  • 団信(団体信用生命保険): 契約者一人が団信に加入すれば済みます。

* デメリット

  • 借入可能額が少ない: 収入合算やペアローンに比べて、審査で考慮される収入が一人分となるため、借入可能額が少なくなりがちです。
  • 住宅ローン控除: 控除を受けられるのは、原則としてローン契約者一人のみです。

🤝 夫婦共有名義(ペアローン・連帯債務など)のメリット・デメリット

夫婦共有名義は、夫婦二人ともがローンの債務者となり、物件の所有権もそれぞれの持分で登記するケースが一般的です。

* メリット

  • 借入可能額が増える: 夫婦二人の収入を合算できるため、より多くの金額を借り入れられる可能性が高まります。希望の物件価格に手が届きやすくなります。
  • 住宅ローン控除: 夫婦それぞれが自分の持分とローン残高に応じて、住宅ローン控除を受けることができます。節税効果が大きくなる可能性があります。
  • 公平な負担: 互いに債務者となることで、経済的な責任を共有する意識が高まります。

* デメリット

  • 手続きが複雑: 契約書が二つになったり、連帯保証人や連帯債務者になるなど、手続きが複雑になります。
  • 団信の加入: ペアローンの場合、夫婦それぞれが団信に加入する必要があります。どちらかが亡くなった場合でも、残された方のローンは残ります。
    • 連帯債務型(フラット35など)の場合、どちらか一方のみの団信加入となることもあります。
  • 離婚時の清算: 離婚する際、ローンの名義や物件の持分が複雑に絡み合い、清算手続きが非常に煩雑になる傾向があります。

💡 ハッピーの世の中ウォッチング:総合的に考える

ローンの名義を決める際は、「どれだけ借りられるか」だけでなく、「将来、働き方が変わったとき」「万が一のとき(病気・離婚など)」もシミュレーションしておくことが大切です。

特に共有名義を選ぶ際は、物件の持分割合と、それぞれが負担するローンの割合を明確にしておかないと、将来的に贈与税の問題が発生するリスクもあります。夫婦でしっかり話し合い、将来の計画に合った名義を選ぶようにしましょう。出張ふどうさんのような専門家にも相談し、家族にとって最適な選択を致すことが重要です。


出典元

本記事の内容は、一般的な住宅ローン、不動産登記、税制に関する情報に基づいて作成しています。具体的な金利や制度、税制については、金融機関、税理士、国土交通省の資料、および国税庁の情報を参照頂きますようお願い致す

  • 国土交通省「住宅取得に関する税制」
  • 国税庁「贈与税のあらまし」
  • 各金融機関の住宅ローン商品概要

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