ゴール
「前面道路が“何の道路か”分からない」「境界立会いが必要だった」などで、
契約・造成・着工が止まる事故を防ぐこと。
結論
境界と道路は、まず (1) 市道か確認 → (2) 必要なら台帳閲覧
→ (3) 工事で道路を使うなら占用申請 → (4) 官民境界は立会い相談 の順で
進めるのが最短です。
市道かどうかは原則、道路管理課 窓口で確認
(場所が容易に特定できる場合のみ電話照会も可)とされています。
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全体フロー(迷ったらこの順番)
- 前面道路が「市道」か確認(窓口が基本)
- 市道なら道路台帳図を閲覧(市道であることが条件)
- 工事で市道上・地下・地上に物件を置く/掘るなら「道路占用許可」(許可まで1〜2週間目安)
- 官民境界(道路・水路など)を確定したいなら「境界立会い」相談(申請書・添付資料を準備)
- 里道・水路など(法定外公共物)の用途廃止(払い下げ)は“事前協議+資料持参”が前提
(1)市道確認と台帳閲覧の考え方はFAQ、(3)占用は申請書ページ、
(4)は境界立会い申請書、(5)は法定外公共物FAQにまとまっています。 Source Source Source Source
まず確認:「市道」ですか?
窓口での確認が原則(電話は例外)
大村市の案内では、電話照会は場所の特定が難しいため窓口で確認、
ただし 場所が容易に特定できる場合は電話照会も可能 とされています。
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市道だった場合:道路台帳図を閲覧できる
調べた道路が市道であれば、道路台帳図の閲覧ができると
明記されています。 Source
工事で道路を使うなら:道路占用許可申請書・協議書
何のための申請?
市道の上・地下・地上に物件を設置する場合に許可を得る申請(道路法第32条)です。
受付窓口は 道路管理課 管理グループ、手数料は 無料。 Source
添付書類(まずはこの束を用意)
主な添付書類として、位置図/現況図/計画図/構造図/縦(横)断面図/
公図(写し)/交通規制図/同意書/写真/チェックリスト/その他指示図書 が
挙げられています。 Source
期間感・実務ポイント
様式1号・2号を各1部作成して提出、許可に1〜2週間程度かかるため
早めの申請が推奨されています。また、申請書などの押印は廃止されています。
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官民境界の「立会い」って何?(道路・水路など)
道路管理課の業務説明では、管理グループが 境界および境界立会 を行うことが、
市道・農道だけでなく 法定外公共物(里道・水路) についても記載されています。
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申請書(例):境界立会申請書(上下水道)
申請書では、申請者・代理人・電話番号、境界設定の理由、所在地、所有者、
公共施設の名称・管理者、立会希望日時などの記載欄があります。
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添付書類として 位置図/公図/地籍測量図/隣接地調査書 が例示され、
理由は「宅地造成、埋立工事、売買等」を記入、断面図は
公共施設と工事計画が明確にできるもの、
※印欄は記入しない等の注意が書かれています。 Source
里道・水路など(法定外公共物)の用途廃止(払い下げ):まず事前協議
大村市のFAQでは、市が管理する法定外公共物について、
すでに機能が失われ公共の用に供する見込みがない等の条件を満たす場合に、
所定の手続きで用途廃止(払い下げ)ができるとされています。
進め方としては、位置図・公図の写し・現況写真などの資料を持参して
事前協議を求めています。 Source
“境界確定”の背景知識:地籍調査で何をしている?
地籍調査は、一筆ごとの土地の実態を調査・測量し、
正確な面積測定や復元性のある地図作成を目的とし、
工程の一つとして 道路・水路などの官有地と民有地の境界調査が含まれます。
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また現地調査では、土地所有者に 現地立会いを求め、
境界確認後に署名・押印、後日(約1年後)に
地籍図・地籍簿案の閲覧で再度確認し署名・押印する流れが説明されています。
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立会いで境界が決まらない場合は **「筆界未定」**として処理され、
調査後に境界を設定する場合は市役所では行えず「個人で境界を確定」する
必要がある旨も記載されています。 Source
注意:「指定道路図」は境界の証明にはならない
建築基準法指定道路図は、内容を証明するものではなく参考図で、
誤差を含み、土地・建物の境界を表示するものではない、
また 境界問題に利用できない と明記されています。
道路の種類の当たりを付ける用途に寄せ、
境界トラブルの決着資料にしないのが安全です。 Source
ハッピー副校長の「当日持ち物」チェックリスト(境界・道路相談)
□ 対象場所が一発で分かる 位置図(印刷)
□ 公図(写し)
(境界や里道・水路が絡むなら必須級)
□ 現況写真
(入口・側溝・水路・既存擁壁など)
□ 工事があるなら 計画図/断面図(占用・立会いどちらにも効く)
□ 隣接地が絡むなら 隣接地調査書
(立会い申請の添付例にあり) Source
窓口での一言テンプレ(そのまま読める)
- 市道確認:
「この前面道路が市道かどうか確認したいです。場所はこの地図です。」 Source - 道路占用(工事予定あり):
「市道の上(地下)に物件設置(掘削)予定で、道路占用許可の相談です。
位置図と計画図を持ってきました。」 Source - 法定外公共物(里道・水路)の用途廃止(払い下げ)相談:
「里道(または水路)について、用途廃止の事前協議をお願いしたいです。
位置図・公図写し・現況写真を持参しました。」 Source
参考資料(公式)
- 道路が市道か確認するFAQ(道路台帳図の閲覧条件、電話照会の扱い)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/dorokanri/faq/machi/toshikiban/doro/010.html - 道路占用許可申請書・協議書(添付書類、所要期間、押印廃止)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/dorokanri/kurashi/shinsesho/dourosenyou.html - 道路管理課(管理グループの業務:占用/工事承認/境界立会 等)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/dorosomu/shise/shokai/shisoshiki/doro-kanri.html - 法定外公共物の用途廃止(払い下げ)FAQ(事前協議・持参資料)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/dorokanri/faq/machi/toshikiban/doro/003.html - 地籍調査(官民境界調査、現地立会い、筆界未定)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/chiseki/machi/toshikiban/chiseki/chosa.html - 建築基準法指定道路図(境界問題に利用不可の注意)
https://www.city.omura.nagasaki.jp/kenchikushidou/machi/kenchiku/doro/teigi/siteidourozu.html - 境界立会申請書(上下水道・Excel、添付書類と注意事項)
https://omura-waterworks.jp/style/kyoukai_tachiai.xls
境界が見えたら、次は登記の段取りです。
分筆や地目変更は、順番をミスると税金やローンの手続きまでズレます。
→次は第11回です。
