諫早市で土地を購入する場合には、どのくらいの資金を用意する必要があるのでしょうか。
ここ数年の土地相場の価格推移が分かれば、今が買い時なのかどうかが分かります。
ここでは、諫早市の土地価格推移に関する情報をまとめており、土地を購入するために準備する資金などについて解説します。
今後、諫早市で土地購入を検討している方のご参考になれば幸いです。
諫早市の土地価格推移
国土交通省の「土地総合情報システム」で公示価格を調べることができるため、諫早市の土地価格推移を見てみましょう。
公示価格とは国都交通省が任意に設定した土地に対し、不動産鑑定士が算定した価格のことです。土地取引を参考にする場合にも使用され、固定資産税評価額や路線価の基準にもなる価格です。
そのため、諫早市で土地購入を検討する上では非常に有効な調査方法といえます。
諫早市の公示価格推移
公示価格は基準点ごとに算定されるため、諫早市金谷町にある基準点を参考に価格推移をまとめました。
過去5年間の公示価格推移は次のとおりです。
2018年〜2022年にかけて、公示価格は上昇傾向にあることが分かります。
価格の上昇は人口流入や最寄りの公共機関の状況など、さまざまな要因を鑑みることで算定されています。
つまり、諫早市金谷町は景況感に明るい見通しがあるということになります。
他の主要都市と比べてどうか
諫早市の人口は長崎県で第3位のため、1位の長崎市と2位の佐世保市の公示価格も見てみましょう。
このように、過去5年間の公示価格推移では長崎県の主要都市は緩やかではありますが、右肩上がりになっていることが分かります。
住宅地の購入にはいくら必要?
2022年の諫早市金谷町の53,400円をもとに、住宅地を購入する際の価格を計算してみます。広さごとの土地価格の目安は以下のとおりです。
土地の広さ | 土地価格の目安 |
---|---|
100㎡(約30坪) | 約534万円 |
125㎡(約37坪) | 約667万円 |
150㎡(約45坪) | 約800万円 |
上記価格は公示地価から計算しましたが、実際は方角や接道などさまざまな要素で価格が変動します。あくまで目安として覚えておきましょう。
土地購入には諸費用も必要
土地を購入する際には販売価格以外にも用意する費用があります。土地によっては販売価格が割安だけど後から追加費用が必要になるケースもあります。
そのため、土地購入に必ずかかる諸費用は把握しておく必要があります。
契約時にかかる費用
不動産売買契約書には印紙を貼付する必要があり、売買金額によって印紙代は以下のように変わります。
売買金額 | 印紙代 |
---|---|
10万円を超え50万円以下 | 200円 |
50万円を超え100万円以下 | 500円 |
100万円を超え500万円以下 | 1,000円 |
500万円を超え1,000万円以下 | 5,000円 |
1,000万円を超え5,000万円以下 | 10,000円 |
5,000万円を超え1億円以下 | 30,000円 |
1億円を超え5億円以下 | 60,000円 |
5億円を超え10億円以下 | 160,000円 |
10億円以下50億円以下 | 160,000円 |
登記に関連する費用
契約後、所有権を移転するためには所有権移転登記が必要です。
また、住宅ローンを組む場合には抵当権設定登記も必要となり、それぞれ登記費用がかかります。売買価格によって大きく変わりますが、約10〜30万円の登記費用が必要になります。
不動産会社に支払う仲介手数料
土地を購入する際に仲介会社を挟んだ場合は仲介手数料がかかります。
土地の売主が不動産会社で、その不動産会社から直接土地を購入する場合は、仲介会社が存在しないので、仲介手数料は発生しません。
国土交通省により仲介手数料の限度額は決まっており、土地価格が400万円以上だと、売買価格の3%+ 6万円に消費税を加えた額となります。
たとえば1,000万円の土地であれば、36万円と税金が仲介手数料の上限として必要になります。
場合によってはかかる費用
土地の購入時には、以下のように場合によってはかかる費用があります。
- 測量費用
- 地目変更の費用
測量費用に関しては基本的には売主負担となります。しかし、手配などが面倒なため、土地の価格が安くなっても、測量なしで売り出すケースもあります。
購入時には測量がしてあるのかどうか、してない場合の費用はどうなるのかを確認しましょう。測量費の目安は測量の種類によりますが数十万円です。
地目に関しては宅地でない場合、宅地に変更しなければ家を建てることができません。
土地家屋調査士などに依頼する必要がありますが、数万円の費用が必要になります。こちらも事前に確認しておきましょう。
諫早市の土地価格は今後どうなる?
諫早市の公示価格は過去5年間で上昇していることを前述しました。それでは今後、諫早市の土地価格はどのようになるのでしょうか。
人口の増減や住民の年齢などを参考にすることで今後の土地需要を推察することができます。
緩やかに下落する可能性がある
諫早市のホームページにある諫早市住民基本台帳人口によると、2018年と2022年の5年間では次のように人口推移しています。
2022年 | 2018年 | |
---|---|---|
0~14歳 | 17,813人 | 18,547人 |
15~64歳 | 74,657人 | 78,023人 |
65歳以上 | 41,478人 | 39,835人 |
合計 | 133,948人 | 136,405人 |
総人口は約2,500人減少しており、64歳未満の人口も減少していますが65歳以上の人口は増えています。このことから、諫早市の平均年齢は上昇し高齢化が進んでいることになります。
生産人口である15〜65歳は住宅購入層でもあるため、今後諫早市で土地購入客は減少する可能性があります。
また、高齢者が住む住宅が空き家となり、住宅地が供給過多になる可能性もあるでしょう。
そのため、過去5年間で上昇した諫早市の土地価格は、今後緩やかに下落していくかもしれません。
空き家や空き地の有効活用がポイント
諫早市の不動産売買を促進するためには、今後増える空き家や空き地が放置されることがないよう、有効活用していく必要があります。
諫早市は空き家土地バンクの開設や助成金制度など、空き家や空き地の有効活用に積極的です。諫早市で不動産の売買を検討している方は、諫早市の制度をチェックすることをおすすめします。
リアルな土地情報は地元の不動産会社に聞くのが一番正確
ここまで、諫早市の土地価格推移について解説しました。
国土交通省や諫早市のホームページにあるデータである程度の推察をすることができます。とはいえ現地のリアルな情報をインターネットで取得するのは難しいです。
そのため、実際に売買を進めるには地元の不動産会社への相談は必須です。
町の雰囲気や物件周辺の状況など、長年住んでみないと分からない情報を入手することができます。
土地購入は大きなお金を用意する必要があるため、失敗しないようより正確な情報をベースに購入検討する必要があります。
まずは地元の不動産会社に相談し、土地購入の進め方を要望にあったエリアの土地を紹介してもらうようにしましょう。