大村市では戸建ての人気が高い傾向にありますが、新大村駅前の開発によって、住宅需要に変化が生じる可能性があります。
今後さらに人口が増加し、戸建ての建築に適した土地が減少すれば、中古マンションへの注目も高まってくるでしょう。
マンションには戸建てにはない様々なメリットや注意点があるので、事前に把握しておくことをおすすめします。
そこで本記事では大村市の中古マンションの価格相場や探し方について解説します。
大村市のマンション市場の動向
大村市のマンションの売れ行きや価格の推移など、最新の動向を解説します。
マンション価格指数の推移
大村市のマンション価格を知る前に、マンション市場全体の動向を把握しておきましょう。
以下のグラフは、国土交通省が公表している不動産価格指数(住宅)です。
出典:国土交通省「不動産価格指数 令和4年11月・第3四半期分」(令和5年2月28日)
リーマンショックが起こった2008年を基準値として、以降の価格指数の推移を表しています。グラフを見ると、住宅の価格指数は2013年頃から全体的に上昇しており、特にマンションが著しく伸びていることがわかります。
一方、最新のマンション価格指数のブロック別の指数を見ると、全国平均が187.1であるのに対し、九州・沖縄地方の指数は234.0と、全国の中でも高い上昇率になっています。
もちろん、九州・沖縄といっても範囲が広いため、大村市のマンション価格がこの数値の通り上昇しているとは限りません。しかし、少なくとも2008年頃よりは大きく高騰していると考えるべきでしょう。
大村市のマンションの価格相場
大村市のマンションの価格相場は、1LDK~3LDKタイプの中古マンションが約2,000万円前後から3,000万円程度、4LDK以上のものは3,000万円以上が相場となっています。
「フラット35利用者調査(2021年度)」によると、長崎県におけるマンション購入時の費用は、以下の通りです。
物件種別 | 費用(全国平均) | 費用(長崎県の平均) |
---|---|---|
マンション | 4,528万円 | 3,878万円 |
中古マンション | 3,026万円 | 2,498万円 |
出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2021年度)」
全国平均と比較すると、長崎県のマンションはやや安価な傾向にあります。
ただし、全国平均を押し上げているのは東京都を始めとした首都圏のマンション価格なので、地方の中で長崎県のマンション価格が決して低いわけではありません。
また、立地条件や築年数などによって価格に差があるので、大体の目安として考えておきましょう。
新大村駅前の開発により市場変化の可能性
大村市では昨年9月に「大村車両基地駅」と「新大村駅」の2駅が新設されています。
特に新大村駅は西九州新幹線の開業に合わせて設置された駅であり、今後利用者の増加が見込まれます。
※新大村駅の詳細は以下のページをご参照ください。
大村市|新大村駅(九州新幹線、JR大村線)
大村市も開発に力を入れており、大和ハウス工業グループと協定を結び、新大村駅前の市有地に分譲マンションや商業施設を建設する計画が進んでいます。
開発は2023年4月に全施設着工し、2024年秋の竣工を予定しているため、この1年は注目の年といえるでしょう。
大村市のマンション探しのポイントと注意点
大村市で中古マンションを探す際のポイントと注意点を解説します。
人気のエリアや交通アクセスの良い場所を知る
大村市で人気のエリアは、JR大村駅周辺や大村市中心部の市役所周辺、住宅街の南部エリアなどです。
特にマンションを購入する際は、立地条件が極めて重要です。
マンションは戸建てと違い、資産価値が下がりにくい特徴があり、売却のタイミングによっては購入時よりも高く売れるケースも珍しくありませんが、高く売れるかどうかは立地条件が大きく影響するためです。
そのため、将来住み替えを検討している方は、駅近などできるだけ立地条件の良い物件を購入することをおすすめします。
マンションの周辺環境を調べる
マンションを購入する際は、周辺環境もしっかりと調べるようにしましょう。
特にスーパーやコンビニ、病院、銀行など生活利便施設があるかどうかは、日常生活に直接関わってくるので、重要なポイントになります。
また、公園や遊歩道など散歩ができる場所が近くにあると、快適な生活が送れます。
大村市は自然豊かな地域として有名なので、散歩や散策スポットは見つけやすいことでしょう。一方、都市化も進んでいるので、生活利便施設も比較的充実しています。
しかし、住む場所によっては施設の数が少なかったり、距離が遠かったりする場合もあります。
紙面上だけではわからないことも多いので、実際に現地を訪れ、周辺を歩いて確認することが大切です。
内見のポイントを押さえる
マンションを購入する際は、必ず内見を行うようにしましょう。特に中古マンションの場合、実際に自分の目で室内を見ることは極めて重要です。
具体的には以下のポイントはチェックするようにしてください。
- 間取り・広さ
- 日当たり
- 風通し
- 騒音の有無
- 水回り(トイレ・キッチンなど)
- 臭気の有無
- 収納スペース
- 室内の雰囲気
このうち、日当たりや風通し、騒音は訪問する時間帯によって印象が変わりやすいので、できれば時間を変えて何度か訪れることをおすすめします。
また、築年数の古い中古マンションでは設備の劣化が進んでいる場合があります。
特にトイレ・キッチンなどの水回り関係は、不具合が発生していないか、よくチェックするようにしましょう。
まとめ
大村市は50年近く人口が上昇しているため、不動産市場は今後も期待ができるでしょう。
また、新大村駅前の開発により、より不動産市場が活発化すれば、所有するマンションの資産価値が上昇する可能性もあります。
もし大村市で住宅購入を考えている方は、今のうちにマンションの購入を検討してみてはいかがでしょうか。