長崎県諫早市の土地や戸建てなどの、不動産の取引相場や価格傾向について解説します。長崎県諫早市の不動産は売り時なのでしょうか。また、どこに物件売却の相談をすべきかも紹介します。
長崎県諫早市の不動産を実際に売る際の流れについてもまとめました。
不動産査定はこちら長崎県諫早市の不動産売却価格や相場、傾向を解説
長崎県諫早市の不動産取引データを、国土交通省の「土地総合情報システム」から過去5年分を集計して紹介します。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しています。
長崎県諫早市の中古マンションの売買取引相場
2020年、長崎県諫早市では7件の中古マンションの売買取引がありました。平均の取引価格は1,291万4,286円、平均面積は82.1㎡、平均平米単価は15万7,092円でした。
長崎県諫早市の中古マンション売買取引データ
取引年次 | 平均売却価格 | 平均平米 | 平均平米単価 |
2020年 | 1,291万4,286円 | 82.1㎡ | 15万7,092円 |
2019年 | 1,384万2,857円 | 81.4㎡ | 17万1,219円 |
2018年 | 1,425万円 | 83.4㎡ | 16万8,257円 |
2017年 | 1,783万3,333円 | 79.2㎡ | 23万257円 |
2016年 | 1,350万円 | 80.0㎡ | 17万2,774円 |
2020年、長崎県諫早市で中古マンションの売買取引が最も多かったのは天満町地域で2件でした。
天満町は長崎県内でもターミナル機能を持つJR長崎本線諫早駅が近く、長崎市内や大村、鹿島方面だけでなく、私鉄島原鉄道で島原方面に向かうことも可能です。
町内には諫早記念病院や総合病院、支援学校などもあり、医療機関が多いです。駅が近いため飲食店やホテルが点在するエリアもありますが、住宅街のエリアには幼稚園や学校もあります。
不動産価格の上昇下落を知るためには、平米単価や坪単価の推移に注目しましょう。
以下は長崎県諫早市で取引された中古マンションの平米単価の推移です。
2020年の取引された中古マンション平米単価は15万7,092円と過去5年間で最も低い数値です。
不動産事業者同士が物件情報を共有する「レインズ」によると、2021年に長崎県諫早市で取引された中古マンションの成約情報は下記の通りでした。
長崎県諫早市の新築マンションの売買取引相場
平均成約価格 | 平均平米 | 平米単価 |
3,350万円 | 86.54㎡ | 38万7,104円 |
長崎県諫早市の中古マンションの売買取引相場
平均成約価格 | 平均平米 | 平米単価 |
1,424万円 | 77.57㎡ | 18万3,572円 |
長崎県諫早市の中古戸建ての売買取引相場
2020年、長崎県諫早市では中古戸建ての売買取引数は67件でした。平均取引価格は1,775万7,164円、戸建ての平均面積は84.1坪、平均坪単価は29万6,205円でした。
長崎県諫早市の中古戸建て売買取引データ
取引年次 | 平均売却価格 | 平均土地面積 | 平均坪単価※ |
2020年 | 1,775万7,164円 | 84.1坪 | 29万6,205円 |
2019年 | 1,779万9,219円 | 88.6坪 | 24万1,759円 |
2018年 | 1,653万7,705円 | 80.8坪 | 25万6,876円 |
2017年 | 1,527万9,167円 | 78.7坪 | 23万6,096円 |
2016年 | 1,595万847円 | 90.0坪 | 23万5,788円 |
2020年、長崎県諫早市の中古戸建て取引が最も行われたのは、馬渡町地域で6件でした。
JR長崎本線西諌早駅が最寄り駅で、町内に小学校と中学校が隣接してます。
住宅街には複数の公園や緑地、ゲートボール場もあり、子どもから高齢者までのびのびと過ごすことができます。
では、長崎県諫早市の中古戸建ての売却価格は近年、上がっているのでしょうか。
長崎県諫早市で取引された中古戸建ての平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう。
2020年の取引された中古戸建平均坪単価は29万6,205円とここ5年で一番高い数値でした。
不動産業者間サイト「レインズ」によると、2021年長崎県諫早市での成約した戸建ての売買データは下記の通りでした。
長崎県諫早市の新築戸建ての成約データ
平均成約価格 | 平均土地面積 | 平均坪単価※ |
2,830万2,575円 | 48.92坪 | 57万8,548円 |
長崎県諫早市の新築戸建ての成約データ
平均成約価格 | 平均土地面積 | 平均坪単価※ |
1,525万7,368円 | 87.34坪 | 17万4,689円 |
※注=戸建ての平均坪単価は、成約価格を戸建てが建つ土地の面積で割り出しています。
長崎県諫早市の土地の売買取引相場
2020年、長崎県諫早市では163件の土地の売買取引がありました。平均の取引価格は969万1,276円、平均面積は123.8坪、平均坪単価は9万7,680円でした。
長崎県諫早市の土地売買取引データ
取引年次 | 平均売却価格 | 平均土地面積 | 平均坪単価 |
2020年 | 969万1,276円 | 123.8坪 | 9万7,680円 |
2019年 | 1,123万7,941円 | 119.9坪 | 10万4,104円 |
2018年 | 1,191万4,580円 | 116.5坪 | 10万3,629円 |
2017年 | 967万9,145円 | 95.9坪 | 11万3,610円 |
2016年 | 1,073万3,376円 | 123.5坪 | 10万105円 |
2020年、長崎県諫早市で土地の売買取引が最も多かったのは久山町地域で15件でした。
最寄り駅はJR長崎本線喜々津駅です。大通りに面した「アクロスプラザ」にはドラックストアモリ、ダイソー、ユニクロ、西松屋などがあり、生活に必要なものが揃えやすいです。その他に宮崎病院やスポーツで有名な創成館高校なども近くにあります。
諫早ICと長崎バイパスに挟まれており、高速に乗ることも、バイパスで長崎市内方面へ行くことも可能です。
では、長崎県諫早市の土地の売却価格は近年、上がっているのでしょうか。
長崎県諫早市で取引された土地の平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう。
2020年の取引された土地の平均坪単価は9万7,680円でした。ここ5年で最も低い数値でした。
あわせて、「レインズ」にある長崎県大村市の土地の成約データは下記の通りでした。
長崎県諫早市の土地の成約データ
平均成約価格 | 平均土地面積 | 坪単価 |
951万3,930円 | 91.39坪 | 13万4,466円 |
諫早市は利便性が良く、スポーツが盛んな街
諫早市は長崎県の中央に位置し、佐賀県や大村市、長崎市、雲仙市と隣接しています。
諫早駅はJR長崎本線、JR大村線、島原鉄道線の3路線の合流地点になっており、長崎県内でもターミナル駅の役割を果たしています。
諫早駅から長崎市内や大村方面、鳥栖方面、島原方面への乗り換えが可能です。
2022年秋には九州新幹線西ルート(佐賀県武雄温泉~長崎間)も開通する予定で、駅の利用客がさらに増える見込みです。
新幹線開通にともなって新しくなった駅ビル「iisa(イーサ)」には商業施設だけでなく、ホテルやマンションも併設されました。
また、電車だけでなく車での移動もスムーズで、長崎道諫早ICからそのまま島原道路へ乗ることができます。
干拓の外側に造られた堤防道路では、諫早市と雲仙市が繋がっています。佐賀から島原への移動時間が短縮されました。
高速だけでなく、一般道を使って長崎市内や時津町、大村市内、雲仙市内、佐賀方面へ行くこともできます。
県立の総合運動公園にはトランスコスモススタジアム長崎があり、Jリーグに所属しているV・ファーレン長崎のホームスタジアムです。
諫早市立中央体育館ではBリーグの長崎ヴェルカの試合もあり、サッカーやバスケットボールの試合が行なわれる週末には、応援に向かう人たちで賑わいます。
長崎県諫早市での不動産売却の流れ
長崎県諫早市の不動産を売却する際の大まかな流れを解説します。
不動産査定を不動産会社に依頼する
まずは、不動産がいくらで売却できるのか、不動産の価格査定を不動産会社に依頼しましょう。
売却する理由や希望の売却価格があれば、査定を依頼するまでにきちんと整理し、不動産会社に伝えることができれば、より良いでしょう。
不動産査定の方法は、不動産会社の担当者を物件に招いて行う現地査定をおすすめします。資料や地図上では分からない情報が、現地を見ることで分かることもあります。できるだけ詳細に物件を査定してもらいましょう。
不動産会社と媒介契約を結ぶ
不動産の査定価格に納得できれば、不動産会社に売却を依頼するために媒介契約を結びます。
媒介契約には、専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類があります。
・専属専任媒介契約:不動産会社1社のみに売却活動を依頼する契約です。この契約を結ぶと他の不動産会社には売却活動を依頼することができません。また、売主自らが購入検討者を探すこともできません。ただし、売却を依頼された不動産会社は、「レインズ」と呼ばれる不動産事業者同士の物件情報交換システムに、媒介契約の締結から5日以内に掲載することや、売却活動の状況報告も週に1回以上の頻度で行わなければならないことが義務づけられています。
・専任媒介契約:専属専任媒介契約と同様に、1社にのみ売却活動を依頼します。ただし、売主自らが購入検討者を探すことが可能です。こちらは、媒介契約締結から7日以内に「レインズ」への物件情報の掲載、2週間に1度以上の売却活動状況の報告が義務づけられています。
・一般媒介契約:複数の会社に同時に売却活動を依頼することができ、売主自らも購入検討者を探すことができます。ただし、「レインズ」への登録義務や、売却活動状況の報告義務などはありません。
どの契約が良いのかは売主の状況や不動産によって異なるため、売却を依頼する不動産会社に相談することをおすすめします。
売却活動
売却活動を依頼された不動産会社が、不動産のポータルサイトやチラシなどを使って、購入検討者を探します。
物件の内見やオープンハウスを開催する場合などは、売主も協力的に動かなくてはならないため、不動産会社とのスケジュール共有などは綿密に行っておきましょう。
購入申込み・売買契約の締結
購入検討者が現れ、不動産の購入が申し込まれると、売却価格や物件引き渡しの条件についての調整を行います。売主・買主双方が合意に至れば、売買契約を取り交わします。
物件の引き渡し
売却する物件に住宅ローンが残っている場合などは、売買契約締結後に完済手続きや抵当権の抹消手続きを済ませます。そして、物件引き渡し当日、残代金の受領と同時に物件(鍵)の引渡しを行い、売却手続きが完了します。
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