大村市は1970年から50年以上連続で人口が増加しています。2022年には新駅が誕生するなど、さらなる増加が予想されています。
今回は、これから大村市で暮らす、特に土地から探して家を建てる方のために大村市の土地の価格相場や建築費用、また大村市の人気の原因について紹介します。
大村市の土地の価格相場は上昇・下落している?
大村市の土地の価格相場は、上昇しているのでしょうか。それとも下落しているのでしょうか。
人口が増加しており、さらに土地価格まで上昇しているのであれば住宅需要が高まり、今後も土地価格は上昇していくことが期待されます。土地の価格相場の推移と人口の推移について解説します。
地価公示の推移
大村市の土地価格相場の推移を調べるために、地価公示の推移を見てみます。
地価公示とは、1m2あたりの土地価格で、毎年1月1日時点における標準地の正常な価格を国土交通省が3月に発表しているものです。
それでは2017年〜2021年までの大村市の地価公示をみてみましょう。
国土交通省 地価公示 より
地価公示はここ5年で右肩上がりであることが分かります。参考までに、全国平均と比べてどうなのかをみてみましょう。
2021年1月1日の地価動向として、国土交通省は新型コロナウィルス感染症の影響により、全国平均で住宅地は5年ぶり、商業地は7年ぶりに下落に転じたと発表しました。
地価公示の全国平均は2021年に下落に転じているにも関わらず、大村市は2021年も上昇しており、上昇傾向が強いことが分かります。
人口の上昇
次に人口の推移を見てみます。公示地価同様に右肩上がりであることが分かります。
大村市役所ホームページより
大村市はコンスタントに、毎年約400〜600人増加しています。長崎県内13市の中で人口が増え続けているのは、大村市だけです。
土地価格は今後さらに上昇する?
大村市の地価公示は毎年上昇しています。さらに人口も上昇していることから、今後さらに土地価格は上昇すると予想されます。
そして2022年秋ごろ、大村市に新駅が2駅も追加されます。駅名は「新大村」と「大村車両基地」です。
特に新大村は、西九州新幹線の開業に伴い、新幹線との併設駅になります。これにより、博多とのアクセスがよくなり、今後さらに土地の価格が上がっていくことが予想されます。
大村市で土地を買い、家を建てるにはいくら必要?
大村市で土地を探されている方の多くは、土地を購入してそこに住居を建設することを目的としているケースが多いでしょう。
大村市で土地を購入し、そこに家を建てた場合の相場を見ていきましょう。
大村市で取引される土地価格の相場
実際に大村市で取引された土地の平均坪単価を、2016年から2020年までの5年分を集計し、その推移を見てみましょう。
土地の取引相場情報は、国土交通省の「土地総合情報システム」から集計しています。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しているものです。
公示地価は、国が不動産鑑定士に鑑定を依頼して算出される土地の価格で、「一般の土地の取引価格に対して指標を与え、及び公共の利益となる事業に供する土地に対する適正な補償金の額の算出等」という地価公示法に基づいて算出されています。
一方で、実際の取引価格は、不動産の売主と買主の両者が価格に納得したうえで取引される価格のため、さまざまな要因で価格が変動します。
ここ5年間の実際の取引価格は坪単価10万円前後で推移していることが分かります。5年間の平均坪単価は10万3,797円です。
また、2020年に取引された土地件数は107件あり、その取引された土地の平均坪数は125.5坪でした。
つまり平均坪単価と平均坪数を掛け合わせることで土地価格の相場が分かります。土地価格の相場は下記のとおりです。
10万3,797円×125.5坪=1,302万6,523円
あくまでも、過去の取引から見た平均価格のため実際の取引とは乖離する可能性もあります。特に住宅建築における土地の坪数は100坪以下の場合が多いです。
実際の土地情報を知りたい方は地元の不動産会社に問い合わせてみましょう。
大村市で建築される注文住宅の相場
大村市で購入した土地に家を建てるにはどれほどの費用が発生するのでしょうか。
国土交通省が発表している「建築着工統計調査 住宅着工統計」には、月別で各都道府県ごとの住宅建築に関連した情報を公開しています。
2022年1月時点の、長崎県の一戸建てにおける1戸当たりの工事予定額は2,068万円でした。
平均坪数と同様に、過去の取引から見た平均価格のため実際の取引とは乖離する可能性もあります。
ここまで紹介した、土地費用と建築費用を合わせると約3,300万円が土地と戸建て建築の予算になります。
実際にはエリアや住宅に付随する設備によって費用は前後します。余裕をもった予算計画をたてましょう。
大村市は長崎県で住み続けたい街第2位
大東建託株式会社が行った「街の幸福度&住み続けたい街ランキング2021<長崎県版>」によると、大村市は長崎県で住み続けたい街第2位にランクインしました。
大東建託株式会社「街の幸福度&住み続けたい街ランキング2021<長崎県版>」より
そのほかにも、住みたい街ランキング3位、街に愛着があるランキング4位などと各ランキングで上位に入っています。なぜ大村市はこのように人気があるのでしょうか。
大村市は海が見える土地が人気?
大村市は海に囲まれており、海が見えるエリアが人気です。
真っ青な海は、仕事で疲れた心をしっかり癒してくれるでしょう。そして、漁業が盛んです。とれたてのクルマエビ、ナマコ、ヨシエビ、イワシ、カキを新鮮なまま食べられます。
また、大村湾には松原海水浴場があり、そこはシャワー、トイレ、更衣室、休憩室が完備されていて、気軽に海で遊ぶことができます。
ほかにも、ガラスの砂浜という場所があります。天気のよい日に行くとガラスがキラキラと輝くので、インスタ映えする場所として有名です。
大村市はアクセスがいい
大村市は長崎空港があるため、仕事で遠方への出張や、海外旅行も問題ありません。
さらに県庁所在地の長崎市までは車で約40分で移動できます。
また、前述しましたが大村市内に西九州新幹線の駅ができるため、博多までのアクセスもよくなります。
大村市は買い物や病院などに行きやすい
大村市は、交通機関や買い物施設、病院などが平野部でまとまっているため、行きやすくとても便利です。
高齢者になって車に乗れなくなったとしても、交通機関を使って買い物施設や病院などに行くことができます。
また、大村市には高度医療機関でもある大村市立大村市民病院、国立病院機構長崎医療センターがあるので、とても安心です。
大村市はアウトドアが楽しめる
コロナ渦でキャンプ場の需要が高まっていますが、大村市には約31ヘクタールの広い県立自然公園内にキャンプ場があります。
キャンプ場内には、炊事棟、トイレ、温水シャワー、駐車場も完備しており、気軽に訪れることができます。また、キャンプだけではなく、サイクリングロードや、釣り、アスレティックなどもあるため、小さい子どもがいる家族も充実した休日が過ごせるでしょう。
大村市のミライon図書館は九州トップクラス
大村市には2019年10月にオープンしたばかりの「ミライon図書館」があります。
収蔵能力は約202万冊で、都道府県立図書館の中では、全国で6番目、九州ではトップクラスの図書館です。
授乳室やおむつ替えスペース、高齢者や障がいのある方などが使いやすいバリアフリートイレ、飲食ができるカフェスペースも完備されています。
読書が好きな方にとっては大変嬉しい場所です。
このように大村市には人口が増加し続ける魅力がたくさんあります。大村市での暮らしに興味がある方は、一度地元の不動産会社に相談してみましょう。