長崎県大村市にある新大村駅は、2022年9月に開業した新しい駅です。
西九州新幹線の駅であり、開業してまだ1年も経過していませんが、大村市の玄関口として多くの人が利用しています。
また、新大村駅の周辺は大村市が推進する「新大村駅前市有地開発事業」により、複合施設の開発事業が始まっています。
新大村駅前市有地開発事業で計画されている施設は、2024年秋の竣工を目指しており、今後さらに注目が集まることが都市となるでしょう。
そこで本記事では、新大村駅の概要や周辺の開発状況について解説します。
新大村駅を訪れる際の参考にしていただければ幸いです。
新大村駅とは
新大村駅は2022年9月、大村市に新設された九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。
概要をまとめると、以下の通りです。
- 所在地：長崎県大村市植松三丁目
- 開業日：2022年9月23日
- 路線：西九州新幹線、大村線
- 駅構造：高架駅
- ホーム数：新幹線2面2線、大村線1面1線
- 所属事業者：九州旅客鉄道（JR九州）
西九州新幹線の開業に合わせて設置された駅であり、西九州新幹線と在来線の大村線が乗り入れています。
大村市の中心部に位置しており、市内へのアクセスにも便利なので、交通の拠点として重要な役割を果たしていくでしょう。
「武家屋敷」をイメージした独特の駅舎は、高架下に設置されており、商業施設も併設されています。
なお、新大村駅には大村市の観光・物産のPRを行う新大村駅観光案内所があります。
市内を中心とした観光案内のほか、物産品の紹介や週末に物産販売なども行っているので、観光のために訪れた方は、情報収集してみることをおすすめします。
新大村駅の周辺の開発状況
「新大村駅前市有地開発事業」により、現在、新大村駅の周辺では開発が進んでいます。
具体的な内容について解説します。
新大村駅前市有地開発事業とは
新大村駅前市有地開発事業とは、新大村駅前で大和ハウス工業株式会社、株式会社日本エスコン、株式会社イズミの3社が行う市有地の開発事業です。
2022年3月に基本協定を締結し、2023年から着工、2025年の完成を目指しています。
交通拠点としての利便性を強化しつつ、分譲マンションや商業施設といった施設を充実させ、地域の活性化を目指しています。
【「新大村駅前市有地開発事業」概要】
所在地 ：長崎県大村市植松3丁目
交通 ：長崎自動車道「大村インターチェンジ」から約1km、長崎空港から約4km
敷地面積 ：約25,400㎡
総工期 ：2023年4月～2024年秋
事業主体 ：大和ハウス工業・日本エスコン・イズミ
出典：プレスリリース『大村市「新大村駅前市有地開発事業」基本協定締結について』
事業内容
新大村駅前市有地開発事業では、開発エリアを「都市型住居ゾーン」「沿道商業ゾーン」「生活充実型ゾーン」の3つのエリアに区分して行われる予定です。
3つのエリアごとの特徴を以下にまとめます。
【都市型住居ゾーン】
ファミリー世帯をターゲットにした総戸数174戸、3LDKを基本とした分譲マンションの建設が予定されています。全住戸に1台分の駐車場を確保し、共用部にはコワーキングスペースが設置されます。
【沿道商業ゾーン】
商業施設では大村市初出店のイズミが運営する総合スーパーマーケット「ゆめマート（仮）」のほか、物販店舗や生活雑貨店といった生活必需品を扱う店舗の設置が計画されています。
【生活充実型ゾーン】
生活雑貨店などの商業施設を誘致します。また、タクシー乗り場や電気自動車充電スタンドなどを設置し、快適な移動手段をサポートします。さらにカフェやファストフード店、地元の飲食店などを誘致して飲食サービスの充実を図ります。
出典：プレスリリース『大村市「新大村駅前市有地開発事業」基本協定締結について』
なお、新大村駅前市有地開発事業は2023年3月に土地譲渡契約が締結され、4月に着工したばかりです。
2024年秋に竣工が予定されているので、今後の展開に注目しましょう。
新大村駅の周辺施設
交通の拠点として期待されている新大村駅ですが、駅周辺にも魅力的な観光スポットが多くあります。
以下にぜひ訪れていただきたいスポットを2つ紹介します。
大村純忠史跡公園
日本最初のキリシタン大名である大村純忠（洗礼名：ドン・バルトロメウ）が55歳で亡くなる前の2年間、キリスト教信仰の生活を送った屋敷跡です。
「坂口館」とも呼ばれており、屋敷の広さや居館跡は不明ですが、古くは大村家の重臣で庄頼甫の屋敷だったといわれています。
敷地は公園として整備されており、庭園や小川などの風景を楽しむことができるので、歴史を感じながら静かに散策をするには、ちょうど良いスポットといえるでしょう。
天然温泉 大村 ゆの華
長崎空港最寄りの日帰り温泉施設です。地下1,300mから湧き出たナトリウム塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性などに効果があるとされています。露天風呂、内湯、ジェットバス、サウナなど、様々な種類のお風呂を楽しむことができます。
温泉だけでなく、様々な施設が充実したリラクゼーションスポットです。仕事帰りや休日に、ぜひ訪れてみてください。
まとめ
新大村駅周辺は大村市はもちろん、長崎県にとって重要な都市になるでしょう。
新大村駅前市有地開発事業により交通網や商業施設などが充実すれば、今後はさらに人気エリアとなることが予想されます。
周辺の土地や建物を所有していれば、資産価値が上昇する可能性もあるので、投資対象としても期待できます。
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