長崎県大村市の土地価格相場と将来的に価値が上がっていくと予想できる理由について紹介します。

土地購入時にかかる諸費用についても紹介しているので、大村市で土地購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

大村市の土地価格推移

大村市の土地を購入する場合、土地価格の推移は気になるポイントではないでしょうか。

大村市で土地購入を検討している方に、土地価格の推移や新型コロナウイルスの影響があったかどうかについて解説します。

地価公示の推移

まずは大村市の地価公示の推移を見てみましょう。

地価公示とは、1m2あたりの土地価格で、毎年1月1日時点における標準地の正常な価格を国土交通省が3月に発表しているものです。

それでは2017年〜2021年までの大村市の地価公示をみてみましょう。

西暦 住宅地の地価公示価格(円)
2017 3万8,375
2018 3万8,550
2019 3万8,825
2020 3万9,225
2021 3万9,500

国土交通省 地価公示 より作成

2022年の大村市の地価公示価格は3万9,500円です。坪単価にすると約13万円です。
ここ5年間は全体的に上昇しているといえる結果です。

実際に大村市で取引された土地価格の相場

実際に大村市で取引された土地の平均坪単価を、2016年から2020年までの5年分を集計し、その推移を見てみましょう。

土地の取引相場情報は、国土交通省の「土地総合情報システム」から集計しています。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しているものです。

西暦 平均坪単価(円)
2016 10万6,810
2017 9万6,671
2018 10万278円
2019 10万9,576
2020 10万5,650

2020年の平均坪単価は、10万5,650円でした。ここ5年間で大きな変化はなく、9万〜10万円台で推移していることが分かります。

坪単価が10万円、広さが60〜80坪の土地を購入する場合の土地価格は、600万〜800万の価格帯になります。

大村市は新型コロナウイルスの影響を受けず、地価が上昇している

2021年は全国的に、住宅地商業地ともに新型コロナウイルスの影響で地価が下落に転じました。

大村市は新型コロナウイルスの影響をほぼ受けず地価が上がっている状況で、影響を受けていないことが分かります。

大村市の土地価格が今後上昇するといわれる理由

大村市の土地価格の上昇は一時的なものではなく、今後も上昇すると考えられます。

大村市の土地価格が今後も上昇すると考えられる理由を3つ説明します。

新駅ができる

2022年秋には、大村市に新幹線「新大村駅」ができます。

一般的に駅が近く、駅とのアクセスが良好なほど土地価格は上がります。

戸建て住宅の開発や集合住宅開発も活発になるため、新幹線や駅、大きな通りといったアクセス関係は土地の価格を上昇させる重要な要素になります。

新駅ができる大村市は、今後も土地価格の上昇が見込まれています。

新駅にあわせて今後開発が期待できる

大村市に新大村駅ができると、駅周辺が開発されることによって地価や不動産価格がアップすることも期待できます。

新大村駅ができれば利用客の増加が見込めますので、周辺に駅の利用客をターゲットにたくさんの店舗ができると予想できます。店舗ができることにより便利な地域、賑やかな地域になり、地価上昇が見込めます。

新大村駅や周囲に増えたお店を目的に人が増えると、地価やテナントなどの不動産価格が上昇していくでしょう。

人口が増加している

地価や不動産の価格を考えるうえで人口は重要なポイントになります。

日本は少子高齢化が問題になっており、地方都市の中には人口減少に困っている自治体もあります。

大村市に関しては、毎年順調に人口が増えています。

西暦 人口数(人)
2015 9万2,757
2016 9万3,250
2017 9万3,834
2018 9万4,460
2019 9万5,062

大村市のホームページ 大村市推計人口 より作成

今後、新大村駅が完成し周辺開発が進むと予想されるため、人口や世帯数については急激に減る可能性は低いと考えられます。

人口や世帯数が急に減る心配がないことで、一定の土地や物件の需要が見込めます。そのため、今後の土地価格にも極端な影響は出にくいと予想できます。

土地購入にかかる諸費用とは

家の模型とお金

土地を購入する際には、土地価格以外に諸費用も発生します。土地を購入するときに必要な諸費用について確認します。

仲介手数料

仲介手数料とは仲介で土地を購入するときに不動産会社に支払う手数料のことです。
仲介とは買主と売主の間に不動産会社が入る土地の購入方法になります。

仲介手数料は物件価格によって計算方法が異なります。速算式は以下のとおりです。

物件価格 仲介手数料の上限
200万円以下 物件価格×5%
200万円超え400万円以下 物件価格×4%+2万円
400万円以上 物件価格×3%+6万円

登録免許税

登録免許税とは法務局の登記に必要な税金のことです。登記をする際の手数料だと考えれば分かりやすいかもしれません。

土地を購入すると、売主から買主へ名義の変更が必要です。その名義変更をするための登記に登録免許税がかかります。

名義変更のほかに、抵当権抹消など別の登記が必要な場合は、別途、登記のための登録免許税も納める必要があります。

印紙代

契約書に貼る印紙代が必要です。印紙代は取引価格によって、異なります。

取引金額 税額(円)
1万円未満 非課税
10万円超え50万円以下 200
50万円超え100万円以下 500
100万円超え500万円以下 1,000
500万円超え1,000万円以下 5,000
1,000万円超え5,000万円以下 1万
5,000万円超え1億円以下のもの 3万

測量費

購入する土地に測量が行われていない場合があります。
その場合は隣地所有者とトラブル防止のため、測量が必要にあります。

基本的に、測量費は売主側が負担します。ケースによっては、折半や買主が一部負担することがあることを覚えておきましょう。

土地購入後にも費用がかかる

土地の購入時に諸費用が発生しますが、購入後も諸々費用がかかります。どのような費用が必要なのか、あらかじめ確認しておきましょう。

購入後には以下のような費用が発生します。

  • 不動産取得税
  • 解体費(古家がある場合)
  • 地盤調査費用

地盤調査とは、家を安全に建てるために行う土地の調査です。地盤が緩いと地盤改良をする必要があります。地盤改良の内容によっては費用が大きく異なります。
土地購入時に地盤の強さについては確認しておきましょう。

まずは相談してみよう

土地ごとに地盤の強さや、かかる費用は異なります。
大村市の土地を探す場合、地域の不動産会社に相談してみることをおすすめします。

値段や広さだけでなく、地域の不動産会社にしか分からない情報をたくさん教えてもらえるでしょう。