減価修正とは、査定する建物は中古物件を想定していますので、
新築時と比べて時間の経過とともに価値が減っていると考えられ
その減価分を考慮するというものです。
主に3つの減価が考えられます。
1、時間経過に伴う劣化、摩耗、老朽化
2、機能的な減価
3、経済的な要因での減価
これらの減価は、耐用年数によって計算されるのと
観察減価法を利用します。
耐用年数は、減価償却資産の耐用年数によって計算される場合と
流通耐用年数が使われる場合があります。
流通耐用年数とは、流通市場における商品としての耐用年数ですので
減価償却資産のような税法上の考え方とは異なります。
厨房、電気、暖房、給湯などの設備部分については、
建物よりも耐用年数が短いですので設備用の耐用年数を
使用します。
耐用年数による減価修正は以上です。
次回は観察減価法による減価修正について